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諸寄庚申まつり

名称 諸寄庚申まつり
ところ 新温泉町諸寄  「諸寄八山庚申堂」
文化財指定
開催日 毎年5月の連休の次の週の日曜日
保存会名称 堂主:水谷和尚  (協力団体:諸寄知々見会・観音山相応峰寺)
連絡先 堂主:水谷和尚 0796-82-0492
詳細 庚申信仰は、奈良平安時代から貴族の一部で始まり、室町、戦国時代を経て庶民に広がり江戸時代には隆盛を極めたようです。諸寄の場合は享保19年(1734年)ごろから信仰が始まり、寛政8年(1796年)には、松森五六左衛門、安本平右衛門らの寄付で諸寄八山に青面金剛尊が安置されたと伝わっています。そしてその普及に努めたのが修験者集団で、江戸時代末期には、福光公尊が真言宗醍醐寺三宝院末慈福院で修験道の信仰とともに寺子屋を開いていたことがわかっています。諸寄の庚申まつりの日に、ほら貝を吹く習慣は修験者福光氏の影響が色濃く残っているものです。
 諸寄庚申堂のある八山は、諸寄の入口に当たり、かつ鬼門の位置にも当たります。諸寄湊を行きかう北前船や漁船も一望できる場所にあたり、ここにお堂を建て、青面金剛尊を祀り、村へ疫病や疫神が入るのを防ぎ、諸寄湊を望んで航海安全、大漁を祈願してきました。
現在では、各家々で庚申さんを祀ることも少なく、庚申堂の存在すら忘れられようとしていますが「庚申さん」を地域の歴史として再認識し次代へ継承していきたいと願い活動しています。
当日は、ご本尊(青面金剛尊)を御開帳し、観音山相応峰寺小川弘眞住職により、信者各々の諸願成就のため加持祈祷がおこなれます。